石島 来太
今回は前回のひさみつまゆみさんからの紹介で、石島来太さんをインタビューさせていただきました。
長野から喜多方へ来た方で、”教育“を軸に色々な活動をされています。
会津のまちづくり含めて熱い想いを取材してきました。
文章がながーーーーくなってしまいましたが、お茶片手にゆっくりごらんください。
長野から喜多方・高郷町へ、地域おこしにやってきた!
では宜しくお願いします。
宜しくお願いします。
このコーナーいつも自己紹介から始まってるので、そちらから宜しいですか?
石島来太と申します。下の名前が特徴的で覚えてもらいやすくて、、石島来太って名前、おそらく世の中に僕だけなんですよ
そうなんですか!
IDもraita ishijimaで百発百中とれますからねw
うらやましい!オンリーワンじゃないですか
そこがとても助かってます。
出身は長野県の上田市って所で、今は喜多方の高郷って所に住んでるんですけど、おそらく唯一の一人暮らしです。
高郷は家族で暮らす所なんですよ、きっと。
昔から住んでらっしゃる方が・・・ってことですよね
そうそうそう。独居老人とか抜いてですけど
そこもオンリーワンですねw どうしてそこに住んでらっしゃるんですか?
喜多方が好きで。地域おこし協力隊って制度があることを知って、応募したら派遣地域が高郷だったと。たまたまですけど。
もともとなんで長野からこちらへ?
福島大学に進学して、そこが福島に来た最初のキッカケです。
で、2年生の時に大震災があって、被災した時に福島の為になる事をしたいなと思って、それでボランティア活動をしてる中で喜多方でNPOやってらっしゃる方と繋がることができて。
ふむ
それはそれで、最初は大学卒業した後に大和ハウスで住宅営業やっていたんです。
長野で1年半くらいやっていたんですけど、あまり面白くなくてw
何か違うなって思って。
そこで職探そうかなと思ってた時に喜多方のNPOの方から紹介して頂いたんですね。で、じゃあ喜多方に行こうかと。
行動力おばけですねw
大学は福島ということで喜多方にいたわけでもないのに。
ふっと行っちゃいましたw 福島のどこかならいいやって。
ボランティアやってるとその地域が好きになるんですよね。その地域の人と喋るし、その地域の人の為にと思ってやってるし、それで感謝されるし。ここに俺の居場所があるなって感じて。。。
なるほど
喜多方の方とはFacebookで繋がってたんですけど、その方がこれからは若者の時代だってことを書いてて、本当その通りだなと思ってメッセージ送ったんですよ。
で、話そうってことになって喜多方に行ってお話して・・・それが2014年の8月ですね、で、長野戻って辞表出して10月に喜多方に来ました。
喜多方発・スマイリングキャンプ
ってことは、喜多方に来て5年経ったって感じなんですね。
今、力を入れている事って何かあるんですか?
教育活動に力をいれてて。今メインで喜多方のまちづくりってのを仕事にしているんですけども。ただ漠然とまちづくりっていっても色んな方向があって定まらないので、僕の中で教育ってのを軸に、まちづくりをしていこうって思ってます。
はい
で、実際やっているのは
喜多方スマイリングキャンプっていう、自然体験活動。小学生がメインのターゲットなんですけど、春夏秋冬 年4回それぞれの素材を使って自然体験を行うってものと、
学びのベースキャンプかけはしっていう学習塾をやっているんですけど、その学習塾で勉強教えながら、勉強以外の部分も教えていくって活動をしています。
メインは子供が良い教育を受けて、良い大人になって、良い社会に巣立っていくっていう流れを作っていきたいんですけども、ただ子供だけ変わっても世の中変わらないなと思って、子供たちを支えている大人自身が変わってかないと子供も良い風には変わっていかないと
まさにそうですね
だから大人も学んで自分を変えるキッカケを作ってもらおうと思って、大人のためのスキルアップ講座っていう・・・
見ました!
見ました?w 大人のスキルアップ講座は補助金とってやっています。
素晴らしいですね。そのエネルギーっていうか、なんでやろうと思うんですか?
なんで・・・なんででしょうね。あまりエネルギーを使ってる感じはしないんですよね。基本的には好きなことですし・・・
根本たどればやりたいからやってるってだけなんですよね。自分自身が住んでる街がこのままじゃやだなって思って
なるほど
せっかく自分がいるし、やれることもあるんならやろうよって。
やってるとこうして取材もしてもらえますし、ごっちょ(太田)さんのような方と出会うこともできますし
お上手ですねw
w それが面白いなって。
街のためってベクトルは違いますけど、好きなことをやっているだけって所に自分も似たものを感じます。
周りからは忙しいように見られがちなんですけど、当人は息抜きながら楽しみながら行動しているだけで
そうそう、そうなんですよね、無理してるわけじゃないし、義務感でやってるわけじゃないんですよ
義務感でやるとモチベ続かないですしね
楽しそうだなと思ってやってると楽しくなってきて色んな事を続けているって感じです。
良いと思います。なにかHPありますか?
学びのベースキャンプかけはしのHPがあります。
今回の秋の喜多方スマイリングキャンプできなかったんですよね。その日ちょうど台風来ちゃって。19号が
でかかったですもんね
実家の長野も被災しちゃって・・・
そうなんですか??
おばあちゃんちと叔母さんの家が
大変だそれは
今も全然落ち着いてないんですけどね。
民間教育に求められるもの・・・化学を使った料理分子ガストロノミーとは?
大人のためのスキルアップ講座もそうですし、スマイリングキャンプもそうですし、普通の塾・・・僕は塾いったことないから普通がわからないけど、学校でやること+αで勉強教えるとは差別化を図れてるなと思います。
民間と公共の教育は別じゃなければいけないと思うんですよ。
それぞれ弱点と強みはあるので。公教育だったら一斉に同じことを沢山の人に伝えられるってのが良い事だと思います。
ただ一人一人への対応力はどうしても弱くなって、先生一人で30人とか見なきゃいけないですから。
そうですね。
そこで一人一人もっと対応しろってのは、先生も生活があるので酷な話で、+α求めちゃうと大変なので、そこに民間教育が出てきて、一人一人の対応を補ってあげたりとか学校で教えてあげられない・・・うちの塾でいうと月に1度講演会やってるんですね。
いろんな方を招いて中学生向けに話をしてもらってるんですよ。
先月は分子ガストロノミーっていう化学を使った料理ってのがあるんですけど、最先端の・・・東京の一流店でしか食べられないような、フルコース食べると一人2万円とかするんですけど
実際にあるんですね。食戟のソーマでしか見たことないですw
でもそんな世界なんですよ、ホントに。そこでそんなものがあるよって話と、化学と料理は結び付くんだよって話と、実際に化学を使った料理を体験してもらって、コカ・コーラを粒状にするって実験をやったんですね。
できたんですか?
できたんですよ!
すごい!
すごいでしょ?めっちゃ面白くて、こういうのもあるんだよって子供たちに知ってもらえて。あとフリーアナウンサーの方に来てもらって仕事内容だとか、こうしてアナウンサーになったよって教えてもらったりとか。
他にも映画監督の方とか、アメリカ大陸をバイクで横断した冒険家の方とかに来てもらったりしてます。
良い取り組みですね。子供たちの世界が広がって柔軟な子に育ちそう
そうそう、いろいろな人の話を聞いて、自分の世界を広げるとか、こういう風になりたいって大人を見つけてもらうとか
中学生に戻ってここに通いたいです、ほんとに
講演会は大人も来てもらって構わないので、是非きてください。
大人は1000円かかっちゃうんですけど
リーズナブルだと思います。今話してもらったのは塾の方で、大人のスキルアップ講座も1000円ですか?
そうです。ITを導入した業務改善講座とか、外注講座とか来年の1月2月で予定しております。
今年8月には事業の終わらせ方の講座を開いたんですけど、そろそろいろんなとこで事業継承を考えていかないとまずい世の中になってきてますもんね。
会津の中小企業とかまさにそうだと思います。後継者不足問題ですね。
だけど、そういうことに関して知識がないとどうしようもないですよね。
知識もそうですし、若者もいませんし・・・労働者がいても社長を継ぐような経営者がいないって話も聞きます。
変な話、経営になると能力が高い人じゃないと難しいと思いますので人材揃えるってのは難しいですよね。300万で身売りしてくれたら買うんですけどねw
そういうお話あったら繋ぎますねw
「死ぬ瞬間まで学び」 NPO法人 かけはし
小学生はスマイリングキャンプ
中学生は塾
大人の方はスキルアップ講座ということで、
どの年齢においても学びにアクセスできる感じで、これからも学べる機会を作り出していきたいなと思ってます。
石島さんにとっては「学び」が第一のテーマなのですね
そんな感じです。今の段階ではそれを中心にやってこうって感じですね。
ここから先どうなるかわからないですけどね。
石島さんなら柔軟にやっていけそうですね。
では、うちら割と早口でそろそろ文字数的に膨大な量になってると思いますので、まとめに入りたいと思いますが、いかがでしょう?
わかりました。
これだけは話しておきたいとかありますか?
NPO作るので、できた暁には支援して頂けると嬉しいです。それと一緒に会員になって活動していける方を募集していきたいと思っているので、是非地域全体で学びを軸にまちが盛り上がるようにお手伝いをしていただけると嬉しいなと思ってます。
なるほど
あと僕自身の活動に直接かかわらなくても、せっかく少子高齢化って言われてて子供が少なくて上の世代がいっぱいいるわけじゃないですか
はい
だから一人の子供に寄ってたかって、子育てができればいいなと思ってるんですよね。
なるほど
せっかく大人が沢山いるんですから、培った知識ってのを良い形で子供に伝えていって、その子が上の世代の方々の成功談だったり失敗談だったり聞いて、ぼくはこうしようってさらに次のステップに行けるようなお手伝いを地域全体、大人全体でやれるといいなって思います。
確かに。
僕自身の活動に参加しなくても、近くにいるお子さんとか子育てサークルとか色々あると思うので、そういう所でサポートしてあげられるともっと良い地域になっていくんじゃないのかなと思ってます。
素晴らしいまとめです。
ありがとうございますw
その大人と子供ってなかなか接点が無かったりすると思うんですけど、そこを繋げるのも石島さんの役割なのかなと思いました。
そうですね。そこも繋げていきたいです。NPOの名前も
かけはしって名前にしようと思ってるので。大人と子供が繋がるとか、もっと言えば変な話、お金も子供にうまく流れるような仕組みができればいいなと思ってるんですよね。沢山お金持って死んでも国にとられて終わりですからね。
ほんそれアカデミーですね。
だったら使いどころがないお金を、今考えてるのは会津の子供たち向けの奨学金を作ろうかなって思ってるんですけど、そういう所にいれてもらえれば将来日本を担う会津の子供たちの大きなステップになるかなと
うん
そうすれば知識も下に流れていくし、お金も下に流れていくし、それによって育った子が次の世代を育てるっていう、そういう流れができてとても良いなって思います。
そういう風に考えている方がいると会津の未来は明るいですね。
そんな未来予想図描きながらやってますので、是非宜しくお願いします。
わかりました!今日はありがとうございました。
ありがとうございました。こんな感じで大丈夫ですか?
So that’ all right!
おわりに
今回は石島来太さんを取材させて頂きました。
石島さんはお会いするのも初めてで、どんな方かわからない状態でのファーストコンタクトでした。
教育を軸に活動されているだけあって、ご自身でされている活動内容の説明がとても理論的で、お話がスッと入ってきました。
僕もそうでしたが、若者は高校卒業で上京し、収入や仕事の面もあり地元に帰ってこない人が大勢います。これからの会津人を育てる役割を持つ人も少なくなってきています。
すぐにどうにかできる問題ではないかもしれませんが、石島さんのように教育を通してまちづくりをしていきたい、身近な大人と子供のかけはしになりたい、会津の未来を作っていきたいと思っている平成世代が沢山いることが、今回の取材でわかりました。
こうした想いを持っている人の生の声を聞けてそれを伝えられて、僕も沢山学ばせてもらってます。
学ぶとは、知らない事を知る事。
僕が誰かのためにできることは多くありませんが、こうして色々な人の想いを届けていきたいなぁぁぁーーーッと改めて思いました。
それでは、またー( ^^) _旦~~